いきなりですが、よく聞いてください。
もし今、あなたが会社という組織になじめなく悩んでいるなら、あなたは本当は天才かもしれません。
あいつは何考えてるのか分からない
なんであいつはあんなに仕事が遅いんだ
社内の和を乱すだけの存在だ
こんな暴言、侮辱に耐えていませんか?
凡人がいる会社という組織の中では、あなたという1人の天才は理解されるはずもなく、浮いてしまいます。
そもそも凡人に理解を求めることが間違っています。
際立った能力を持つあなたが、組織になじむために凡人に合わせて能力を低く抑えるなんて馬鹿げています。
身長180cmの人が150cmの人の家で生活すると頭をぶつけたり腰をかがめたりして体を壊すのと同じように、能力を抑え続けるとストレスで病んでしまいます。
あなたのような天才は同じように能力の高い人達がいる会社に移って競争することでより一層、才能が大きく花開いていきます。
でも、どうして天才は会社という組織でなじめないのでしょう?
その理由から説明したいと思います。
会社という組織になじめないあなたは本当は天才かもしれない7つの理由
今しか見えない凡人からすると5歩先を見る天才は余計な仕事を増やしているように見える
先日、コンビニでアイスコーヒーを買った時のことです。
コーヒーサーバー横のごみ箱が満杯だったのに気づいた私は店員さんの女性にごみ箱がいっぱいであることを告げました。
すると、ムスッとした顔で
今から変えますよ!
と言い返されてしまいました。
失礼ながら、
これだからこの人はコンビニのアルバイト止まりなんだな
と思いました。
ごみ箱が満杯であると告げられた場合、
凡人の反応は『余計な仕事が1つ増やされた』と考えます。
でも、天才は真逆です。
ごみ箱が満杯である
↓
見た目にも衛生的にも良くない
↓
放置して置いたらコーヒーだけじゃなくお店の売上も下がる
↓
教えてくれたお客さんはお店の協力者だから感謝しないと!
と先のことまで見通して御礼を言われます。
先まで見通せる天才の行動は、今しか見えない凡人からしたら疑問でしかありません。
世の中には凡人だらけなので天才は理解されないのです。
凡人は言われた通りに行動し、天才は意図を理解してから行動する
何も考えず言われた通りにしか動けない凡人からすると予測して考えて動ける天才は行動がトロく見えてしまうことはよくあります。
ある時、コピーを取るよう言われたら2人の新人がいました。
1人は、黙ってコピーを取って上司に渡します。
もう1人は、書類の内容とタイトルを見て、社長への報告書作成のためにコピーを取るなら添付しやすいようA4サイズよりもB5サイズが良いかもしれないと想像し、上司に再確認したうえでコピーを取りました。
黙ってコピーを取る新人はスピードこそ早いですが、合わないサイズのコピーをとる凡人です。
しかし、上司に確認した新人は時間こそかかりましたが、相手の意図を考えた仕事を行える天才です。
天才と凡人の分かれ道の1つはここにあります。
凡人は言われた通りに動き、天才は意図を考えます。
そのため、天才の仕事は意図を考える時間がかかります。
凡人の上司や同僚からすると理解できないことです。
もしあなたが仕事が遅いことに悩んでいるなら、あなたが凡人には気づきけない点まで深く考えている天才だからであるということに気づきましょう。
古い体質の会社は個性よりも集団行動に疑問を感じない凡人を求めている
ある学校でのことです。
その学校では指定の教科書を使って講義をすることが規則になっておりましたが、教科書が分かりにくいため生徒に不評でした。
K先生は、それに気づいて教科書を元にした自分なりのオリジナルのテキストを作り、授業で使いました。
結果的にK先生の教えたクラスは平均点が20点以上も上がって、親御さんからも喜ばれました。
ところが、K先生は『勝手にテキストを作った』というルール違反で降格処分となりました。
そのテキストがあまりに評判が良すぎて、他の先生にもテキストを作ってほしいと要望が上がりましたが、他の先生は手間がかかるので今まで通り教科書で授業を進めたかったのです。
教師の仕事は生徒に分かりやすく楽しい授業をすることであるはずなのに、その学校は生徒の成績よりも先生同士の協調性が第一に考えられて処分を受けてしまいました。
古い体質の組織では、仕事を増やす人は厄介者でしかありません。
でも結果的に顧客の期待に沿えない会社は傾いていき、倒産に向かいます。
だから天才はそんな古い体質の会社に馴染まないようにしましょう。
無能な上司は良い提案をする天才よりも従順な凡人を可愛がる
無能な上司は自分の指示に黙って従う従順な人の方が自分のプライドをくすぐられて快感です。
逆に自分でも思いつかなかった良い提案をされると自分の能力が低いと妄想して反発してきます。
あなたとしては会社を良くしよう、もっと売れる商品・サービスを実現しようと考え抜いて提案したものが、上司の能力を超えた提案や上司の仕事を増やす提案だと、つぶされてしまいます。
無能な上司は部下からの提案を『生意気』と捉えてしまうのです。
そんな無能な上司の下で、あなたの能力が認められるはずがありません。
逆に社会不適合者という意味の分からない烙印を押されてしまうだけです。
凡人は社内政治を第一に考え、天才は社会の中で役立つ方法を考える
精密機器メーカーにいた頃のことです。
ある製品に別のオプションを付けるよう提案しようとした技術者のA君が上司から言われました。
設計を担当した〇〇部長の顔を潰すからその提案はするなよ!
そして、本当に提案が潰されてしまいました。
結果的にライバル社のD社がそのオプションを付けた製品を発売して市場を取ってしまい、多額の予算をかけた新製品の開発競争で後れをとってシェアを落としてしまいました。
凡人が集まる古い会社では、何よりも上司の『見栄』や『プライド』が第一に考えられてしまいます。
だから社員は知らず知らずのうちに上司の顔色をうかがった社内政治を1番に考えて、目が曇っていきます。
そんな会社であなたのような市場を見通す目を持った天才は、空気を読めないKYとして浮いてしまうだけです。
凡人はもらった給料の範囲内で行動し、天才は顧客の期待に応えるまで行動する
税理士事務所に勤務していた時のことです。
同僚のOさんは顧客の期待に応えるために分かりやすい税法改正の資料を作るために、深夜遅くまでかかっていました。
しかし、定時に帰ることが当たり前で給料の範囲内でしか行動しない凡人からするとOさんの行動は理解できませんでした。
Oさんは、仕事後の飲み会ではいつもバカにされていました。
あいつは本当に仕事が遅いよな~
あんなに遅くまで働くのはひょっとしたら顧問先の女に惚れたんじゃないの?
結果的にOさんは、顧問先の社長に気に入られて転職しましたが、そこでも誠実な働きぶりが認められて今でもずっと働き続けています。
給料以上の仕事をすることは損だと考える凡人からすると、顧客の期待に応えるまで仕事を完遂するという天才の行動は全く理解できないようです。
凡人は要領良く仕事ができる人を目指し、天才は役立つスキルを身に着けた人を目指す
税理士事務所にいた頃のことです。
Sさんという係長は、社長の腰ぎんちゃくになり、いつも社長にゴマすりに余念がありませんでした。
ある時などは社長から使い古しの名刺入れをもらったことをわざわざ自慢してくるような痛い人でした。
また、私が社長から任された仕事を完成させると、社長に報告してくると言いつつ自分がやったかのように言い換えるずる賢い要領の良さでトントン拍子に出世しました。
でも、半年後にささいなことで社長の不興を買い、そのまま退職しクライアント先のカバンメーカーに財務担当の役員として就職しました。
ところが、そのカバンメーカーは1年後に資金繰りの悪化で倒産しました。
なぜ財務のプロであるはずのSさんがいたのに資金繰りに悪化したのか?
理由は簡単です。
彼に財務のスキルはほぼ無かったからです。
ただ、クライアント先の社長に取り入って転職しただけでした。
その化けの皮が剥がれてそのまま会社も倒産したというわけです。
凡人は、とにかく『短時間で上司に認められること』を目指そうとします。
そのような要領の良い人を目指す人からすると、骨太の役立つスキルを身に着けようとがんばる天才は要領の悪いおかしな人とみなされます。
その結果、天才は白い目でみられバカにされてしまいます。
だから天才は無理に会社という組織になじもうとするのはむしろ害なんです。
あなたが組織になじめないなら、あなたがなじめる組織に転職することが正しい方法です。
天才は、その才能を認められにくいのは、日本企業の特有体質が原因であることもあります。
それは、ルーティンワークができないと創造的で難しい仕事は与えないという日本独特の仕事の割り振りにあります。
でも、世の中にはルーティンワークで能力を発揮できなくとも、創造的な仕事で驚くような成果を出せる人もいます。
それは、ADD・ADHDなどの発達障害と言われる人たちです。
もし、自分が発達障害かもしれないと思っているなら、まずはこちらの記事を読んでみてください。
https://thesketchbook.jp/income/developmental-disorders-work/
組織になじめなかった天才が転職して才能を開花させた事例
事例1:分析業で花を開かせた男
中堅商社で総務の仕事に付いていたTさんは仕事が遅いことやミスが多いことで上司からの評判は散々でした。
Tさんは資料1つを作成する場合でも誰が見ても分かりやすく、時間が過ぎてから見直してもすぐに理解できるようにフォルダやファイルの名前、レイアウトなど先々を考えて作っていたからです。
でも、そのおかげで社内の人向けに資料を作成すると、非常に分かりやすく他部署からの評判は上々でした。
でも、Tさんを評価するのは上司です。
その上司に評価されず出世が見込めなかった彼は、転職することにしました。
分析の仕事は、需要は非常にありましたが、専門的な単語が多く初心者には分かりづらい内容でしたのでいまいち市場に浸透していませんでした。
Tさんは専門用語を1つ1つ丁寧にかみ砕いて初心者にも分かりやすい説明を行いましたので、大好評です。
全く畑違いの仕事ですが、彼の『分かりやすい資料を作る』という能力を活かせた転職でした。
事例2:外国人のガイドで話題になった女性
TOEIC960でTOBIS(ビジネス通訳検定)1級を持つRさんは貿易事務の仕事で英語にかかわる仕事をしていました。
英語の通訳のレベルに全く問題がないのですが、彼女は組織になじめずにいました。
彼女としては、一部の英語ができる人だけが外国の書類を読めるのではなく、貿易に関する英語の基本的なスキルを社内のみんなが持てるように貿易事務の英語マニュアルを作成したり、依頼されてもいないのに社内で英語の講師をしていました。
また会社に訪問したアメリカの取引先のスタッフには、口に合うようにアメリカ風の味付けをした料理を手配するなど工夫をしました。
ところがこれが組織になじめない原因でした。
彼女はホスピタリティ能力が高すぎたのです。
与えられた仕事以上のことをこなすと、他の人にもそれを期待されて仕事が増えるから止めるよう指示されたのです。
彼女は喜ばれている仕事をやってはいけないと言われたことに大きな不満があったため、転職することにしました。
転職した先は『外国人向けの通訳ガイド』です。
持ち前のホスピタリティ能力と相手を気遣える勘のいい能力のおかげで、外国人観光客から大人気です。
もともと高い英語の能力があった上に、『おもてなし』がパーフェクトでたちまち社内で一番稼ぐ通訳ガイドになりました。
事例3:IPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授は『ジャマナカ』と呼ばれていた
IPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授は、研修医時代に『ジャマナカ』と呼ばれていたのはご存知でしょうか?
山中教授は、手術のスピードが遅く、普通の医者の3倍ぐらい時間がかかっていたそうです。
どうしてそんなに時間がかかるのかをたずねると、1つ1つの工程を考えながら行うクセが抜けなかったとのことです。
それを見かねた指導医が『お前はジャマナカだな』と呼びだしたそうです。
山中教授はもともとは臨床医(患者さんを診察する医者)になることが希望でしたが、あきらめて研究医(病気の原因や体の根本を調べる研究をする医者)に転向しました。
その結果、彼はIPS細胞を作ることに成功しました。
彼の1つの1つの行動の意味を考えながら行動するクセがIPS細胞の研究で『なぜ?』を追及する行動に結びついて結果的にノーベル賞を受賞できたのです。
会社という組織になじめないあなたのような天才は活躍できる会社に転職すべき
このように職場になじめない理由は、あなたの能力の低さではないことは多々あります。
むしろ真逆で能力が高すぎたり、能力を活かせる職場にいないことが原因です。
あなたの能力が高すぎると周りの凡人との衝突が増えてストレスがたまって、心を病んでしまいます。
人よりも秀でたあなたが、心を病んで凡人と同じレベルに自分を落としてまで会社にしがみつく意味が分かりません。
むしろ凡人の中から飛び出して同じ能力を持った人たちの中で切磋琢磨する方が絶対に成長できます。
成長できればあなた自身の付加価値も高まって給料も上がり、待遇は絶対に良くなります。
我慢して耐えて会社に残るというのならもう何も言いません。
でも、あなたほどの人がたった1度しかない人生をそんな会社で時間を浪費するのはもったいなさすぎです。
でも、転職するにしてもできるだけ戦略的に転職活動を行わないとせっかくのあなたの能力を活かした転職ができません。
だから、私のおすすめは今すぐ転職する気がなくとも退職してから転職活動を始めるのではなく、在職中に転職エージェントに登録しておくことです。
転職に成功した人の上手な転職の進め方
在職中に転職サイトに登録すべき理由は3つあります。
1つ目は、実際に転職を3回経験したので分かりますが、退職までに溜まったストレスや疲労は半端ないためです。
限界に達すると転職エージェントに登録する気力すら無くなります。
2つ目の理由は、転職せず自宅でゆっくり過ごす生活に慣れると転職へのモチベーションを戻すのは想像以上に大変だからです。
3つ目の理由は、退職後に空白期間を作ってしまうためです。
空白期間が半年を過ぎると次の転職は致命的に難しくなります。
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