20代の会社員にとって上司は部下の目標であったほしい
会社員が仕事に対するモチベーションを上げる瞬間はなんだと思いますか?
シンプルな話ですが、上司のかっこいい姿を見たときです。
こんなカッコいい人になりたい!
そう思うと、仕事へのモチベーションが高まります。
まだ仕事や社会の仕組みがよく分かっていない20代ならなおさらです。
私もそうでしたが、自分の将来像をイメージするときに、真っ先に見るのが直属の上司です。
その直属の上司が尊敬できないだけでなく、信用もできないと
こんな人になりたくないな・・
と考えて仕事へのモチベーションがダダ下がりです。
でも実際は上司の姿を見て将来像が見えてやる気を無くす社会人がとても多いのが残念です。
本当にあった尊敬できない上司
責任を押し付けてくる上司
私が人事部にいた頃、直属の上司2人は30代後半の女性主任M氏と40代前半の男性係長K氏でした。
その上に、人事部長兼執行役員の60代男性O氏がいました。
私にとって悲劇はこの3人全員が尊敬できないだけでなく信用もできないという苦痛でした。
こんな事がありました。
男性係長K氏が、私に雇用契約書を新しくできた労働契約法に沿って作り直すよう指示してきました。
私は手早く雇用契約書を作成し係長K氏に確認しました。
うん、OK。
あとはO部長のデスクにおいて確認してもらって。
私は言われたとおりに、『確認お願いします』と一筆書いてO部長のデスクに置きました。
O部長が外出から戻ってきて雇用契約書を見ると一言
なんだこの契約書は!ぜんぜんダメじゃないか!
お前は何を見てこんな適当な仕事をしてんだ!
私は焦りました。
すると係長K氏が近づいてきたので庇ってくれるのかと思いきや私に向かって言いました。
ぜんぜんできてないじゃないか!
俺はお前にもう一度確認しろと言っただろ!
なんで許可なく部長に提出したんだ!
え、KさんOKって言ってくれたじゃないですか!?
すかさず反論しましたが、K係長は言うはずがないの一点張りで、O部長は言った言わないの水掛け論など聞きたくないから作り直せ!となり、結局、私が泥をかぶることになりました。
違法なことをしていた社長を止められない上司
人事コンサルティング会社に勤めていたときのことです。
クライアント先の個人事業主さんが法人成り(フリーランスから法人になること)する際の必要書類を確認していたころ、書類に違和感を感じました。
細かくは話せませんが、一言で言えば、
無いはずの現金があるように見せかけていました。
おかしい。。確かこの個人事業主さんは資金繰りに困っているはず。
なんでこんなに現金があるんだ?
そう思って上司Yさんに確認しにいきました。
このクライアントさん、こんなにキャッシュないですよね?
どこからこのキャッシュがでてきたんですか?
するとYさんは驚くことを言われました。
いや~、うん。
そうなんだけど。。
社長が、そうしろって言うから。。
驚愕です。
社長に対して何も意見が言えない上司に失望しました。
私はそれで引く男ではないので、すぐに社長のもとに行きました。
このクライアントさん、こんなにキャッシュないですよね?
Yさんに確認したんですが、これ違法じゃないですか?
すると社長は罵詈雑言を並べ立ててきます。
生意気言うな!
こうしなきゃその会社は潰れるんだ!
お前はその会社を潰したら責任取れるのか!
法律よりもクライアント企業の存続が優先って、それはもうブラックじゃないか。。
社長に対しては絶望してしまい、結局この会社は1年経たずに辞めてしまいました。
尊敬できない信用できない上司の3つの弊害
1,仕事へのモチベーションが下がる
上でも書きましたが、上司が尊敬できなかったり、信用できないと仕事へのモチベーションが大きく下がります。
俺も将来、こうなってしまうのか。。
そう考えるだけで疲れてしまいます。
もちろん、こんな上司になってたまるか!
という反抗心から仕事へのモチベーションを高めるというのはありますが、その尊敬できない上司が上にいる限り、できる仕事の幅は大きく狭まってしまいます。
2,心にホコリが溜まってしまう
上司が尊敬できないと、悶々とした気持ちで惰性で仕事を続けるクセがついてしまいます。
こんな人の評価なんてほしくないし、評価されたらこんなやつと同じになってしまう!
そう思ってしまうと、毎日少しずつ心にホコリが溜まります。
ホコリは1年も過ぎると白い雪のようになります。
それが10年も過ぎると取り返しのつかない事態になります。
もうホコリが体の一部のようになってしまい、『本気で仕事に取り組む』という気持ちが思い出せなくなります。
そうなると、ダメ人間のでき上がりです。
3,スキルが身につかなくなる
尊敬できない上司からは何も教わりたくないと思うのが人情です。
それはあなたが悪いわけではありません。
公私混同するな、という人もいるでしょうが、人の本質は『嫌いない人、尊敬できない人からは何も教わりたくない』のです。
逆に言えば、『好きな人、尊敬できる人からは何でも教わりたい』と思います。
その結果、自分でも信じられないぐらいに成長できます。
20代のうちに尊敬できて、信頼できる上司の元で働けるかどうかはその後の人生に大きな影響を与えるんです。
だから、特に20代のうちは尊敬できる上司の元で働ける環境を探しましょう。
本当にたったそれだけで30代になった時のビジネスマンとしてのスキルは隔絶と変わります。
孟母三遷の教えにもある通り、子供は育つ環境によって将来が決まります。
まだ社会人になりたての20代がダメ上司の環境で働くと将来がダメになります。
孟母三遷の教え
「孟母」とは、孟子の母親のこと。
「三遷」とは、住居を三度移し変えること。
孟子の家族は、はじめ墓場の近くに住んでいたが、孟子が葬式ごっこをして遊ぶので、市場の近くに引っ越した。
市場の近くに住むと、孟子は商人の真似ばかりして遊ぶので、学校の近くに引っ越した。
すると孟子は礼儀作法の真似ごとをするようになり、孟子の母は「この地こそ子供にふさわしい」と言って、その地に落ち着いたという故事から。
http://kotowaza-allguide.com/mo/moubosansen.html
ちょっと上司が微妙だ。。
この人の元で3年働くとかありえないな。
そう思ったら、他の会社を探すのが成功者の発想です。
だから、私のおすすめは今すぐ転職する気持ちになれなくとも、退職してから転職活動を始めるのではなく、辞めたいと思ったときから会社情報を仕入れるために、まだ在職中に転職サイトに登録しておくことです。
転職に成功した人の上手な転職の進め方
注意点としては、転職を考える場合は、くれぐれも在職中に転職活動、具体的には転職エージェントに登録して、どんな求人があるのか情報収集を始めることです。
律義な人ほど退職してからゆっくり転職活動を行おうとしますが、賢いやり方ではありません。
実際に私が人事部にいた頃に転職の面接に来た人の3人に1人は在職中に転職活動をしていました。
その方が転職予定の会社と交渉を有利に進めやすくなります。
在職中に転職エージェントに登録すべき理由は3つあります。
1つ目は、実際に転職を3回経験したので分かりますが、退職までに溜まったストレスや疲労は半端ないためです。
限界に達すると転職エージェントに登録する気力すら無くなります。
2つ目の理由は、表に出ていないクローズドの案件をたくさん見ることができて会社で我慢する必要が無いことがハッキリと分かるからです。
3つ目の理由は、退職後に空白期間を作ってしまうためです。
空白期間が半年を過ぎると次の転職は致命的に難しくなります。
元人事部として本音で語りますが、転職に成功している人は例外なく転職エージェントに登録して、気になる求人情報をストックしておくだけでもおこないましょう。
転職エージェントに登録すると『いつでも転職できる!』という気持ちができて心にゆとりが生まれます。
さらに色々な会社の求人情報を知っておくことで心が折れて倒れる前に転職という手が打てるようになります。
転職エージェントは登録も利用も全て無料です。
数分の登録作業だけ行っておけばあなたの条件にあった新規求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届くから、今すぐに転職できなくても登録だけはしておくべきです。
おすすめの転職エージェントを選ぶなら、次の3つがお勧めです。
グローバルに活躍して年収を大幅アップしたいならJACリクルートメント
とにかくたくさんのクローズド案件をみたいならリクルートエージェント
アルバイトやフリーターから脱出したいならJAICか就職SHOP
同じ転職エージェントというカテゴリでも会社によって、サービスの対象や求人内容がぜんぜん違ってきます。
転職エージェントに登録する5つのメリット
1、非公開求人は公開されている求人の5倍以上ある
転職活動を進めるにあたって重要な要素が「求人数」です。
例えば、リクルートエージェントでは一般公開している求人の他に10万件以上の非公開求人を取り扱っています。
非公開求人とは、転職エージェントに登録しないと教えてくれないクローズドな求人案件のことです。
そんなシステムがある理由は、2つあります。
1つは、一般公開すると、“とりあえず”の応募が殺到しすぎるからです。
応募が殺到されると嬉しいというのはありますが、会社側が希望しないスキル、経験の人の応募が増えると採用に無駄な時間とコストがかかります。
そうならないよう時間とコストを抑えるために非公開求人というシステムはとても喜ばれています。
もう1つは、企業戦略上一般公開できない重要求人だからです。
自社がどんな人材を募集しているかというのは、常にライバル社にチェックされています。
その理由は、人材の採用はそのまま企業の経営戦略に直結するためです。
次にどんな事業に投資しようとしているのかを判断する指標として求人内容は常に監視されているので、起業戦略を世間に知られたくない会社ほど非公開求人をよく利用しています。
そのため、実は転職サイトや求人雑誌で公開されている情報は、ほんの一握りの当たり障りのない情報なんです。
本当に企業が欲しい人材は常にクローズドで募集されています。
だから、転職エージェントに登録すれば、非公開にせざるを得ない魅力的な求人に出会うことができます。
2、転職の実績が豊富なアドバイザーからのアドバイスがもらえる
転職の相談相手は、誰でも良いというわけではありません。
業界や業種によって、転職に必要な情報や知識は異なります。
転職エージェントはそれぞれ強みと特徴がありますので、それぞれ各業界・各業種に精通しています。
例えば、20代の第二新卒へのアドバイスと、エグゼクティブなポジションへの転職でのアドバイスは、まったく異なります。
そのため、自分の転職に合った転職エージェントを選ぶことで、キャリアアドバイザーから希望やスキルに沿った求人とアドバイスを受けられます。
3、セミナーや模擬面接など充実した転職サポートが無料で受けられる
転職エージェントのアドバイザーは、求人紹介をするだけではありません。
エグゼクティブな求人、第二新卒の求人、異業種への転職の求人、それぞれ必要な面接やスキルが異なります。
もちろんアドバイスはしてもらえますが、より一層、深い情報を無料でもらえるセミナーは各エージェントごとに行われています。
例えば、リクルートエージェント主催の「面接力向上セミナー」では、参加者の80%以上の満足度のセミナーも無料で参加可能です。
さらに、
- 提出する職務経歴書・履歴書などの書類の添削
- 独自に分析した業界・企業情報の提供
- 志望企業への推薦と人柄など書面にできないポイントのアピール
など様々な転職サポートを全て無料で受けられます。
4、言いにく内定辞退もお任せ
一度、転職した方ならわかりますが、内定を得る会社も『保険として受けた滑り止めの会社』から『第一志望の会社』までさまざまです。
第一志望の会社から内定を得たら滑り止めの会社は断るのは当然ですが、一人で転職活動を行うと自分で断りの連絡をいれないといけません。
でも当然ですが、内定を出した会社からは、“どうして内定を辞退するんですか!?”と理由について詳細に聞かれる上に、説得されたり何度も連絡が来ます。
これは、かなりのストレスになります。
しかし、転職エージェントを活用すれば、企業が求職者に応募することは禁止されているので、そのような手間もすべてキッチリ代行してくれます。
5、年収交渉も全部お任せできる
年収の交渉って難しいですよね。
企業が提示してくれた年収に不満があっても
もっと年収を上げてほしいけど、年収交渉なんてしたら内定をもらえないんじゃないか
と躊躇してしまいます。
でも、何も言えないと提示された年収をそのまま受け入れることになります。
そして、就職してしまうと後は、企業の人事考課のルールに従ってゆっくりと年収が上がるのを待つしかありません。
欲しい年収があるなら、雇用契約を結ぶ前にしっかり伝えるのは絶対必須なんです。
このタイミングで今後30年以上の長い年収がどうなるか決まります。
仮に、転職時に年収100万円アップできるところを諦めてしまうと、人事考課で年収100万円上がるのを待つ必要があります。
短くても5年、長くても10年以上はかかりますよ。
でも、転職時の年収交渉で100万円上げることに成功すれば、それだけで長い会社員人生を考えれば、トータルで500万~1000万円分も得することににあります。
このような年収交渉も転職エージェントはしっかり行ってくれて、とても熱心に転職者を売り込んでくれます。
そのため希望の年収よりも上がることもよくあります。
元人事部での経験から言っても、書類や面接では伝わらない転職者の良さをしっかりと伝えてくれるので短い面接時間で見抜けないその人の個性や特長もしっかりと把握できてとても助かりました。
転職エージェントは登録無料なうえに登録作業はたったの3~5分だけです。
めんどくさいですか?
3~5分の労力と面談さえしておけば、後は全自動で求人案件を紹介してくれて、転職をサポートしてくれ、さらに年収交渉までしてくれます。
登録するメリットなんてなんにもないんです。
だから、今すぐに転職できなくても登録だけはしておくべきです。
求人案件は早いもの勝ちなので、遅れると他の人に取られることは覚悟しないといけません。
今の会社に不満があるなら、とりあえず登録して、面談だけしておこうというスタンスは、損しない人生を送るのに絶対必須です。