学校・企業の標準服である制服。
その組織にいるうちは頻繁に着るものの、卒業・退職したら途端に着なくなってしまいますよね。
私服としても使えませんし、「長く着れる衣料なのに、捨てるの何だか勿体ない…。」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それら着なくなった制服は、捨てずにリユースに出せば、環境にやさしいだけではなく、ちょっとした副収入になることも。
この記事では、「リユース先にはどういうところがあるの?」と分からない方のために、おすすめのリユース先をご紹介していきます。
ご自宅に不要になった制服がある方、もしくは近々不要になる制服がある方、必見ですよ。
不要になった制服をリユースする4つのメリット
要らない洋服は確かにあるけど、それをわざわざリユースに出すというのは、ちょっと億劫に感じる方もいるのではないでしょうか?
確かに手間は少しかかるかもしれませんが、リユースに出すことで得られるメリットもあります。
そこで、以下から不要な制服をリユースに出すメリットを4つ、ご紹介していきます。
自宅がすっきり片付く
単純に使っていないものを無くなることで、部屋にスペースが生まれます。
部屋がすっきりすると気分が良くなりますよね。
実際、断捨離はストレス解消に良い、と言われています。
不要なものを手放す行動が、自分のストレスを解き放つのにも役に立つようですよ。
誰かの役に立つ
「人の役に立った」という実感を得られるのは、単純に嬉しいことですよね。
世の中には、「金銭的に苦しくて制服を買えない」と困っているご家庭が、実は非常に多くあります。
それもそのはず、制服は、公立中学でも5万、私立高校だと10万円以上と非常に高価なものなのです。
リユース品であれば、寄付であれば無償、購入でも定価の3分の1くらいの費用で買えるのが相場ですので、金銭的に苦しい家庭は非常に助かることでしょう。
環境保護
実は1枚の制服を作るのにも、非常に多くのゴミが出ています。
洋服の生産工程では、生地不良・縫製不良で少なくとも10%のロス(廃棄品)が出ます。
勿論、生地を裁断した残りの裁断くず(大体生地全体の15~30%程度)も全部ゴミです。
その他に、生地染色に大量の汚水が出たり、輸送や生産で二酸化炭素の排出も非常に多くあります。
このように、アパレルはその生産工程上に環境への悪影響が多くあるため、昨今環境配慮が特に呼びかけられている業界です。
特に、長く着られるよう丈夫に作られている制服は、捨てずにリユースにまわすことで、地球市民として大きな環境への貢献になるでしょう。
副収入になる
リユースには、寄付(無償提供)と、買取(有償提供)の二通りがあります。
寄付の場合、善意による譲渡なのでお金にはなりませんが、買取なら手放す側にも買取額が入ります。
卒業後は、新たな新生活の準備でお金がかかることも多いはず。
制服を売ったお金を、そちらの資金にまわしてもいいかもしれません。
リユース出来る色んな「制服」の種類
「制服」というと、学生服を想像する人が多いかもしれません。
しかし、学生服以外にも、他の集団・団体のリユース出来る制服はあります。
そこでここでは、リユースしやすい「制服」の種類を以下からご紹介していきます。
学生服
まず、制服の代表例、学生服からご紹介します。
学生服のリユースは、古くより地域のコミュニティ内で譲り合いは行われていました。
しかし2010年頃から、リユース店として古着の制服を扱う店舗も徐々に増えてきています。
地域に根差したリユース店から、全国から宅配買取をする制服買取店まで、その市場は大きく広がっています。
事務服
会社でOLさんが着用する事務服も、リユース出来る制服です。
事務服は着用頻度が多いこともあり、会社から支給されることもあります。
そのため、退職したり、モデルチェンジしたら、その制服はもう着なくなってしまいますよね。
しかしそれらは、制服買取店で買い取ってもらうことが出来ます。
なぜならば、会社事務服の大半が、制服販売店の既成品からのオーダーだから。
既存の形に、会社のロゴや名前が刺繍で入れているくらいなので、刺繍を外せばまた他の会社の方に使って頂けるのです。
【参考】型落ちの企業制服も購入希望者がいる
リユースではありませんが、型落ちの企業制服も、買ってくれる場合があります。
例えば、キャビンアテンダントの制服や、バスガイドの制服など。
何故ならば、これらにはその歴史性やデザイン性などから、一定の愛好家・コレクターがいるから。
これらは、不審者の企業潜入のリスクの観点から、基本型落ち品しか流通しないため、リユースは出来ないものの、誰かの手にわたって大事にしてくれるのであれば、それもひとつの「エコ」ですよね。
制服のリユースが出来るお店・団体・機関
ここまでで、制服はリユースできる、ということをご紹介してきました。
しかし、実際どういうお店があるのか?リユースの方法が分からない方もいますよね。
確かに、制服をリユース出来るお店・機関の種類は、案外たくさんあります。
以下から、代表的なものと、実際のお店・団体・機関の例をご紹介していきます。
学校のPTA活動
卒業生の親御さんに学校PTAが呼びかけ、制服の寄付を募る学校が多くあります。
無償譲渡が大半ですが、中には100円/着など有償にして、集まったお金で、学校花壇のお花を買ったりする学校もあるよう。
制服は学校内でしか着れないため、この学校内での譲渡方法が、リユースとして一番省エネで合理的だと言えるでしょう。
制服以外に、体操着や柔道着なんかも、回収している学校もあるようです。
自治体・社会福祉法人
市区町村や、NPO法人・社会福祉法人等慈善団体が、制服のリユース活動をしている場合もあります。
基本的に制服は寄付で集め、金銭的に苦しいご家庭に安価or無償で譲る、というのが主な活動です。
以下2つの団体の例を集めました。
もしお近くの方がいたら、利用をご検討してみてください。
(栃木県足利市)くらしの会
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/seifuku.html
制服リサイクルバンクの運営や市内美化運動を行っています。
まちの一角で、無償で譲り受けた制服を、1,000円程度の安価で販売しています。
(新潟県新発田市)フードバンクしばた
市内の高校の学生服やその他学校指定品を寄付で集め、制服が欲しい人に譲渡しています。
この制服リサイクル事業の他に、こども食堂の運営や、食品・生活用品の配布をしたりもしています。
地域密着の制服リユースショップ
営利企業でも、制服を取り扱うお店はあります。
以下では実店舗で地域密着型の制服リユースショップをご紹介します。
買取価格は安いものの、数百円/着にはなるでしょう。
以下から3つ、その参考ショップをご紹介します。
さくらや
https://www.seifuku-sakuraya.com/
全国60店舗で、店舗それぞれで、地域近隣の学校の指定品を取り扱っています。
さくらやの存在意義は制服の売買だけではなく、さくらや自体がママさんのコミュニティの場になっていたり、地域貢献活動もしていることから、メディアでも注目を集めています。
(千葉県市川市)学生服・学用品リユースshopゆずりばいちかわ
https://www.yuzuriba-ichikawa.com/
千葉県幼・小・中・高等学校の学校指定品を、出張買取・店頭買取・寄付で受け付けています。
LINEお友達追加で、買取査定10%UPクーポン配信したりしています。
(福岡県福岡市)フォレスト303
福岡市及び近郊の小中高等学校の学校指定商品の買取・委託販売をしています。
取扱アイテム・学校が非常に多いのが特徴です。
全国区の制服買取店
近年、宅配で全国の制服を買取してくれるお店も増えてきました。
買取額でいえば、制服買取店が一番高値がつきやすいです。
ただし、なかには販売先が不明確だったり、ブルセラショップだったりすることもあります。
買取先は注意して選びましょう。
以下からおすすめの制服買取店を2社ご紹介します。
ラミパス
宅配買取のみの制服買取専門店。
送料・査定料・キャンセル料・振込手数料無料で、依頼すれば買取キット(段ボール+買取申込書)も無償で手配してくれます。
まとめ
制服は、高価だということもあり、リユース品を欲しい人が沢山いるアイテムです。
その制服をリユースできる先には、学校のPTA活動や、自治体・買取店など様々な選択肢があります。
善意として寄付するだけでなく、お店によっては高価買取してもらうことも可能です。
着なくなった制服は手放して、お部屋すっきり、気分もすっきりさせてみては如何でしょうか?
参考:制服の買取とは?信頼できる業者の選び方とおすすめ業者を徹底解説
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