世界に出てグローバルで活躍したい!と考えているあなたに

TOEIC900があれば、英語力に関しては疑いを持たれることのない人材と判断されて非常に有利です。
ただ、勘違いしてはいけないのは、企業は『ビジネスで問題のない英語力を持った人材』が必要なのであって、『TOEIC900点』の人材がほしいわけではないという点です。
そのため、ひとくくりにTOEIC900と言っても、転職した先の業種特有の単語や言い回しはあらためてしっかり学び直さないといけません。
その点だけ覚えておけば、まずは転職のためにしっかりとTOEICのスコアを上げましょう。

今回の記事の内容

  1. TOEIC900を取れた後、どんな仕事に就けるのか
  2. TOEIC900を取れた後、年収はどのぐらい上がるのか
  3. TOEIC900の希少価値
  4. TOEIC900で転職を成功させるコツ

英語力を測る試験はTOEICの他にも英検やTOEFL、IELTS、国連英検などさまざまですが、転職や就職に関しては間違いなくTOEICです。

その根拠からお話します。

多くの会社が求人の要件にTOEICのハイスコアを条件としている

TOEIC
英語のレベルを測る資格として有名なのがTOEICの次に英検ですね。
転職の際は企業はTOEICか英検のどちらを見ているのかを測るため、転職サイトのリクナビNEXTで求人の数をチェックしてみました。

リクナビNEXTでのTOEICと英検の求人数

TOEICを条件としている求人数

リクナビNEXTでTOEICを英語のスキルの要件としている企業を検索すると、合計410件でした。(2019年10月現在)
スコア別に見ていきますと、ご覧のようにTOEIC900点以上を条件としている求人は3件しかなく、TOEIC800点以上だと174件と増えており、逆にTOEIC700点、600点だと50~60件前後となっています。

スコア 求人数
TOEIC900 3件
TOEIC800 174件
TOEIC700 58件
TOEIC600 52件

これは、ビジネスとして仕事で使えるレベルの英語力となると、TOEIC800点以上を求める会社が多いことを意味します。
ただ、TOEIC800点以上で十分というわけではなく、これ以上ハードルを上げると応募者が減ってしまうので妥協して800点にしていると考えられます。

実際に、私も人事にいた頃に海外サービス部門を採用する際には、900点は欲しいと思っていましたが、800点に妥協した経緯があります。
700点以下だと、ちょっと英語ができるというレベルでビジネスではあまり役に立たず、国際職に関連する仕事への転職ではメリットは低くなります。

英検を条件としている求人数

次に英検を英語のスキルの要件としている企業を検索すると、合計21件でした。(2019年10月現在)
TOEICの20分の1という少なさです。

求人数
英検1級 1件
英検準1級 1件
英検2級 16件

しかも仕事の職種の内訳を見てみると、学習塾講師や英語のインストラクターなどの講師業が大半でした。
英検は4技能(読む、書く、聞く、話す)を確認できるので英語力の判断に使いやすいと思われがちですが、試験の内容が学生向けで、ビジネス用にできておらず、受験しているほとんどが学生のため企業も英検を重視していないのが分かります。
他に英検はTOEFLと並んで留学の選考で使われることもありました。

だから、就職や転職で英語の能力アピールし、評価を勝ち取りたいならTOEICで間違いありません。

TOEICを要件としている職種

英語力
TOEIC700点以上あればどのような職種につけるのかも調査してみました。

まず一覧をあげると、観光、エンジニア、講師、商社、貿易事務、国際法務、国際経理、船舶管理、国際M&A、国際広報など幅広くグローバルで活躍できる職種が出てきましたのでスコア別に職種を並べ直してみました。

スコア 職種
TOEIC900 国際法務、観光コンシェルジュ
TOEIC800 国際財務会計、税務マネージャー
TOEIC800 欧米との輸出入、貿易事務
TOEIC800 国際広報
TOEIC700 エンジニア、貿易事務
TOEIC700 経営企画、データ分析

気づいて頂いたと思いますが、本当にグローバル関連の国際的な業務につこうと思うならTOEIC800以上が求められます。
TOEIC700でも貿易事務などはありますが、やはりTOEIC800が1つの最低ラインです。

そして、TOEIC900あればさらに高度な国際法務や観光コンシェルジュなど直接、外国人相手の仕事がありふれています。

次に職種ごとに見ていきましょう。

1,エンジニアに英語力は必須

エンジニアは、システムエンジニアやメカニックエンジニアなど、機械の裏方の仕事ですが、メンテンナンスなどの修理を行う仕事です。
特に日本のマーケットが縮小している現在、欧米での販売拡大を狙うなら、現地の人と英会話できるだけの英語力は必須のためエンジニアで英語ができると転職に困ることはありません。

それどころか大幅なキャリアアップを目指せるでしょう。

2,商社、貿易事務

商社や貿易事務は電話での対応や契約書、納品書などの確認で英語力が使われます。
英語の解釈を間違えると会社に損失を与えてしまうので、高い英語力が求めれています。

3,観光ガイド、英語のコーチングスクール

京都や東京などの観光ガイドで欧米人相手向けに高度な英語力は絶対に必要です。
歴史を知っている上でこなれた英語に訳して話せるレベルの英会話力はとても貴重です。

また、今の英会話スクールは、欧米人と話すスタイルではなく、TOEICのスコアアップや仕事で使う英語などのように目的を絞って『コーチング』しながら教えるスタイルが急速に普及しています。

そのため、英語のコーチングスタッフの採用でTOEICのスコアが求められています。
最低でもTOEIC800は必要です。

4,国際法務、国際経理、国際M&A、国際広報

世界に拠点を持つグローバル企業の場合、国際的な法律から会計、広報など高度な仕事があります。
このレベルになるとTOEICは900点以上が求められます。

契約書を作成したり決算申告、広報などのマーケティングで使える英語力なので、商社や貿易事務レベルよりもさらに正確な英語力が求められます。
TOEIC900点以上を取得していても入社後に仕事に関連する情報を専門的に学び英語に翻訳したり、また逆に日本語に翻訳し通訳するだけの能力が求められます。

ただそれだけに年収は1000万円以上と非常に高額な案件が多くなっています。

TOEICと年収の明確な相関関係

TOEICでハイスコアを取ると本当に年収は上がるのか?
まずは調査してみました。

700点以上ではスコアの高さと年収の高さの相関関係が明確

TOEICと年収の相関関係
引用:https://doda.jp/global/guide/004.html

転職エージェントのDODAが調査した資料をご覧いただくと分かりますがTOEICが600点以下だとほぼ差はありません。
ところが700点になると600点台よりも8万円上がり、800点代になるとさらに33万円、900点台だとさらに27万円も上がります。

年齢も400点台が34.0歳と他の年齢層よりもやや高くなっていますが、全体的には33歳前後で一定しています。
そのため、「年齢が高いほどTOEICのスコアが高くそれが平均年収に反映している」というわけではなさそうです。

TOEICの未受験者とTOEICスコアを持つ人の差は歴然

さらにもう一つ注目すべき点は、全体の平均年収446万円と比較して、TOEICスコアなし(未受験)の人は平均より年収が低く、400点台とくらべても80万円近く下回っています。
900点台の人と比較すると年収で150万円もの差が開いています。

ただ、このデータはあくまでも『結果論』です。
TOEICでハイスコアを取ったから自動的に年収が上がったのではなく、TOEICのハイスコアを武器にして自分の能力を活かせる仕事を探して転職した上で、さらに研鑽をかけた結果です。
だから、TOEICでしっかりとスコアを伸ばした後はその英語力を武器にして転職することがキャリアアップとグローバルで活躍できる人材になるポイント
です。

語学資格手当が毎月付く

TOEICのスコアに応じて会社によっては語学資格手当が付くところがあります。
ざっくりとリクナビNEXTで調べた範囲だとおよそ次ぐらいの資格手当がもらえます。

資格手当

TOEIC900:1~3万円
TOEIC800:5000~2万円

毎年、労働組合がベースアップの要求で1000円、2000円で争っているところを考えると、TOEICで900点取って、毎月1~3万円の語学資格手当が付く方がよっぽど効率的だと分かります。

転職でのTOEIC900の希少価値

TOEICスコア分布
引用:http://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/data_avelist/231.html#anchor02

TOEIC900点以上取れば、上位3.6%に入っている

TOEIC900点のスコアは800点はまた違った隔絶とした実力差があります。
私も実際に920点を持っているので分かりますが、800点台の時は、『今回は行けたぞ!』と思ってギリギリ800点台でしたが、900点を超えてからは『今回は微妙だな~』と思っても900点を余裕で超えていました。

800点と900点の差は600点と800点の差よりもはるかに大きくそれでいて希少価値の高いスコアです。
企業の採用担当者もそれぐらい分かっているので900点を越えると見る目が大きく変わります。

TOEIC900点を取った人=努力できる人材

目標に向かって諦めずに努力できる人材は貴重です。
だから、企業としては根性のある努力家を雇いたいと思っています。

求職者は、みんな言います。

男性I

入社したら全力でがんばります!

口で言うのは簡単ですが、企業側の本音としては、

男性J

入社してからがんばるんじゃなくて、入社する前にがんばってから来いよ

です。

でも、TOEIC900点を取った人は、間違いなく継続的な努力ができる人材です。

これは語学力に対してだけでなく、仕事全般に対して期待の持てる人材としてアピールできます。
英検1級もすごいのですが、TOEICとの違いは『更新性』です。

TOEICのスコアが使えるのは半年以内のものが一般的です。
でも英検は10年前に1級を取っても先月1級を取っても同じ1級です。

そのため、今、英語力が高く、今、努力できる人材としてアピールできるのは間違いなくTOEICです。

TOEIC900点で転職しないのは大損

joker

経験を活かして転職すれば年収は70万円~150万円以上アップできる!

TOEIC900点を取れば、TOEIC未受験者に比べて150万円以上年収がアップすることはすでに書きましたが、さらに効果的に年収を上げたければ、英語力にプラスして『専門性や経験』を活かしましょう。

日本では英語ができるというだけで、大きな評価を得られますが、『+α』の専門性、経験、知識があれば望む求人で内定を取れる確率は格段煮上がります。

転職エージェントでは、30才以上の経験者の求人票には『必須の資格・スキル』でTOEICがあり、『以下の経験があれば尚可』で専門性が問われます。

専門性と言っても意外と本人は気づいていません。
分にとっては当たり前だけど他人から見るとすごいスキルというのが専門性す。

例えば、私の先輩で自分には何の取り柄もないと嘆いている人がいました。
彼は、100人以上の人と5社以上のパートナー企業を巻き込んだプロジェクトを何度も成功させていたにもかかわらずその実績と経験の希少性に気づいてなかったのです。

彼はその後、転職しマネジメント経験から管理職を任せられ、プロジェクトマネージャーの経験から社内のイベントを率いることになり、年収は300万円以上も上がりました。

TOEIC900以上の転職を成功させたいなら、必ず転職のプロを利用する

これまでTOEIC900を取っても転職に失敗してきた人を何人か見てきました。
その共通項は、『自分1人で』転職活動をしていたという点です。

このようにTOEIC900は転職市場では非常に大きな武器なのですが、この武器で転職を成功させるにはプロに協力してもらいましょう。

転職のプロの協力が無ければ今の転職市場で勝ち残るのはとても難しくなっています。

具体的には転職エージェントの活用です。

転職エージェントに登録する5つのメリット

メリット

1、業界最大級の非公開求人数

転職活動を進めるにあたって重要な要素である「求人数」。
転職エージェントでは一般公開している求人の他、3~10万件以上の非公開求人を取り揃えています。

応募が殺到しすぎるから、企業戦略上一般公開できない重要求人だからなど、非公開にせざるを得ない魅力的な求人に出会うことができます

2、実績豊富なアドバイザー

転職の相談相手は、誰でも良いというわけではありません。
業界や業種によって、転職に必要な情報や知識は異なります。

転職エージェントは、各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが、求職者の希望やスキルに沿った求人を、厳選して紹介しています。

3、充実した転職サポート

転職エージェントのアドバイザーは、求人紹介をするだけではありません。
提出された職務経歴書・履歴書などの書類の添削、独自に分析した業界・企業情報の提供、志望企業への推薦など様々な転職サポートを行ってくれます。

他にも参加者の80%以上に満足を得ている転職エージェント主催の「面接力向上セミナー」にも無料で参加可能です。

4、内定辞退も受託お任せ

一度、転職した方ならわかりますが、内定を得る会社も『保険として受けた滑り止めの会社』から『第一志望の会社』までさまざまです。
第一志望の会社から内定を得たら滑り止めの会社は断るのですが、一人で転職活動を行うと自分で断りの連絡をいれないといけませんが、説得されたり何度も連絡が来ると結構ストレスです。
転職エージェントを活用すれば、そのような手間もすべてリクルートエージェントが代行してくれます。

5、年収交渉もお任せ

転職エージェントの担当者はとても熱心に転職者を売り込んでくれます。
そのため年収交渉も行ってくれるので希望の年収よりも上がることもよくあります。
元人事部での経験から言っても、書類や面接では伝わらない転職者の良さをしっかりと伝えてくれるので助かりました。

以上

しかもこれらの全てが無料です。
あなたはウェブ上で登録した後は、転職エージェントのキャリアアドバイザーとの面談で自分のキャリアとアピールポイントだけしっかりおくとあなたの条件と希望のキャリアにあった求人や転職可能なおすすめ求人がメールで届きます。

今すぐに転職する気が無くても登録だけしておきましょう。
登録だけしておけば、あなたの市場価値が明確になりますので、次の人事評価の際にあなたの希望の査定がでなくて望む年収がもらえなければそのまま転職すればよいだけです。

それだけ会社に対して交渉材料を持つことができます。

おすすめの転職エージェント

正社員経験がありTOEICスコアの高い20代、30代

リクルートエージェント

リクルートエージェントは言わずと知れた日本最大の転職エージェントです。
非公開求人数は10万件を超え、キャリアアドバイザーの教育も徹底しており、あなたのキャリアにあった求人を的確にアドバイスしてくれます。
キャリアアドバイザーは、かなりハッキリとした物言いをする人が多いです。
足りないスキルがあるなら、物怖じせず堂々と言ってきます。
それを不快に感じる人がいますが、それだけあなたに向き合って真剣勝負している証拠です。
だから、まずはリクルートエージェントに登録してみましょう。

JACリクルートメント

年収で1000万円以上を目指すならJACリクルートメントです。
JACリクルートメントはハイクラスな求人しかありませんので、中途半端な実力では仕事の紹介もできません。
自分が本当に年収1000万円を超えるだけの人材なのかを確認するために登録する人もいるぐらいです。
でもTOEIC900で正社員の経験があればまず問題ありません。
一度試しに登録してみましょう。

正社員経験が無い20代でもTOEIC900であれば楽々正社員になれる!

就職Shop

リクルートが運営している20代の若者向けの転職サービスです。
スキルはあまりないけど希望する職種に転職したいという場合は、スキルがなくとも転職しやすい同じリクルート系列の『就職Shop』に登録しましょう。

就職Shopは、提案される企業は100%取材した企業の求人なので安心です。
利用者の9割が20代で占めており、書類選考不要でいきなり人事と面接できる強みがあります。
ご自身の希望の職種がある会社なら、とりあえず今すぐ、情報集めのためにリクルートエージェントと就職Shopの2つに登録しておきましょう。

JAIC(ジェイック)

ジェイック(JAIC)は20代のフリーター、未経験、既卒、大学中退からの正社員への就職の支援を専門とし、未経験を前提としている人材を正社員として就職してもらうための様々な工夫がなされている日本でも珍しい転職エージェントです。
就職の成功率が80.3%、入社1年後定着率は94.3%という非常に優れた数字をだしています。

絶対に正社員になりたいと考えているならJAIC(ジェイック)に登録すべきです。

転職エージェントは最低3つ登録しましょう。

転職エージェントごとで抱えている求人がバラバラです。

そのため、1社だけ登録していると機会損失になります。

TOEIC800やTOEIC900あるなら次の2社に登録しましょう。

リクルートエージェント(総合転職の最大手)
JACリクルートメントメント(ハイクラス転職専門)

20代で経験が少ないなら次の3社に登録しましょう。

リクルートエージェント(総合転職の最大手)
就職Shop(リクルートグループの20代で未経験専門会社)
JAIC(ジェイック)(優良認定を受けた20代で未経験専門会社)

まとめ:TOEIC900はグローバルで活躍する人材になるための登竜門

TOEIC900点があれば、すでにスキルや実績がある方は正社員として活躍できるフィールドは探せばいくらでもあります。

ただ、もし正社員の実績がなく少し年齢を重ねてしまったとしてもTOEIC900点があれば正社員としてだけでなく、人生を一発大逆転させるチャンスが貰えます。

TOEIC900は、あなたの想像をはるかに超える極めて有効な資格です。

すでに取得しているなら今すぐ転職エージェントに登録して確かめてみてください。
逆にこれからTOEIC900点を狙うなら次のスタディサプリENGLISHパーソナルコーチを利用してみてください。

3ヶ月でTOEIC900は厳しいですが、6ヶ月あれば余裕で900点を超えられます。
ちなみに3ヶ月あればTOEIC800は余裕です。